『豆つぶころころ』
あらすじ
貧しいお百姓さんが、お腹を空かせていた娘のために豆を煮ていました。しかし、娘は夢中で豆を食べてしまい、何粒かこぼしてしまいました。
お百姓さんはこぼれた豆を拾い集め、娘に「拾った豆は神様からの贈り物だから大切に」と諭しました。すると、拾い集めた豆がコロコロと転がり出し、やがて大きな蔓に成長しました。
娘は蔓を伝って天に昇り、そこで美しい姫様になりました。姫様は「豆つぶころころ、おてんとうさまにあげな」と歌いながら、豆を空に投げました。すると、豆は金銀財宝に変わり、貧しいお百姓さんを助けることができました。
教訓
どんな些細なことでも、粗末にせず大切に扱うこと
親の言葉に逆らわず、感謝すること
善い行いは必ず報われること
登場人物
貧しいお百姓さん
娘
姫様
おてんとうさま
原典
『豆つぶころころ』は、中世の日本に伝わる民話です。中国の『宝葫芦』という話に似ています。
まんが日本昔ばなしでの『豆つぶころころ』
『豆つぶころころ』は、1975年から1994年まで放送されたテレビアニメ『まんが日本昔ばなし』の第1話として放送されました。このアニメでは、以下の点がオリジナルとして追加されています。
娘が赤鬼から逃げる場面
姫様が天から豆を投げると、それが虹になる場面
姫様が後に貧しい子供たちに豆を食べさせる場面
『豆つぶころころ』は、『まんが日本昔ばなし』の中でも最も有名な話の一つで、世代を超えて愛されています。